白内障の検査

白内障とは、カメラのレンズにあたる「水晶体」が白く濁る病気です。
カメラのレンズが曇って写真がうまく写らないのと同じで、白内障になると物がかすんで見えるなどの症状が現れます。


 検査方法

白内障があるかどうかは「細隙灯顕微鏡」という装置を使って、水晶体の透明度を調べればわかります。
ただし、目のかすみや視力低下などの症状は、多くの目の病気で起こりうるものです。
したがって、その症状が本当に白内障によるものかどうか調べたうえで確定診断がなされます。

■視力検査

一般的に、遠くを見るときの視力を調べる「遠方視力検査」が行われます。
レンズをつけて測る「矯正視力」が落ちている場合には、白内障や網膜の障害などが考えられます。

■細隙灯顕微鏡検査

白内障を診断するのに欠かせない検査で、細隙灯顕微鏡という装置を使って行われます。
暗い室内で、患者様の目に細い光の束を斜めの方向から当てて、眼球内の異常や病変の有無を調べます。
水晶体の透明度が確認でき、どの部位がどの程度濁っているのかもわかります。

細隙灯顕微鏡検査


 治療方法

白内障の治療の目的は、水晶体の濁りをとって、視力低下などの症状を改善し、日常生活の不自由さを解消することにあります。
現在、薬物による治療では、いったん濁った水晶体を元の透明な状態に戻すことはできません。
白内障を根元から治すには、濁った水晶体を取り除いて、代わりに「眼内レンズ」を挿入する手術を受ける必要があります。
ただし、白内障と診断されたから、すぐ手術を受けなければならないということでは、ありません。
患者様の視力低下の程度や、どのくらい生活に支障があるかによって、「経過観察」「薬物療法」「手術」の3種類の治療法があります。

■経過観察

白内障と診断されても、本人がそれほど生活に支障を感じていなければ、経過観察でしばらく様子を見てもかまいません。定期的に眼科で検査を受けて、白内障の進行状態をチェックしていきます。

■薬物療法

白内障があっても、視力低下がまださほど現れていないときは、薬物療法が行われる場合があります。

現在、白内障を完治させる薬はありませんが、白内障の進行を少し遅らせる効果は期待できます。

■手術

経過観察や薬物療法でしばらく様子をみたものの、やはり視力低下が進み、日常生活に不自由を感じるようになったら、手術を考えてみましょう。

白内障の手術は、濁った水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズを挿入します。


 超音波乳化吸引術

手術の方法は、数種類ありますが、ここでは「超音波乳化吸引術」についてご説明します。

■超音波乳化吸引術

まず、角膜を3mmほど切開して、水晶体を覆っている前嚢(ぜんのう)を丸く切除し、水を流しいれて後嚢(こうのう)と皮質を分離させます。
次に細い器具を挿入し、その管の先端から超音波を発して核を砕き、細かく削っていきます。
そして、水晶体の後部を包んでいる後嚢だけを残し、核とその周りの皮質をすべて吸引します。
その後、残した後嚢の上に、直径約6mmの眼内レンズを折りたたんだまま挿入し、眼内で広げて固定します。
手術は、点眼や注射による局所麻酔で行われます。
注射は結膜の下に行いますので、痛みはそれほど強くありません。
手術室に入ってから出てくるまでに時間は大体30分~1時間程度で、身体的な負担が少ない手術と言えます。
なお、眼内レンズは一度挿入したら、基本的に取り替えたりはしません。


 白内障の見え方と手術後の見え方

白内障は、本来透明である「水晶体」が濁ってくることにより、光が十分に通過できず散乱してはっきりとした像が結べず、まぶしく感じたり、目の前に霧がかかったように物がかすんで見えます。
手術をして、濁った水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズを挿入することで、まぶしく見えるなどの症状を治すことができます。

■白内障

目の前に霧がかかったように物がかすんで見えたり、まぶしく見えたりします。

白内障手術前

 

 

 

 

■手術後

手術を受けることで、目のかすみが取れ視界がはっきりと見えます。

白内障手術後

 

 

 

 


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