白内障眼内レンズ(単焦点・多焦点)

濁った水晶体を取り除き、クリアな視界を得られる白内障手術で広く用いられている従来型の単焦点眼内レンズは、明るい視界になりますが1点にしか焦点が合わず「焦点の合っていない距離では老眼が残る=メガネが必要」という欠点がありました。

この問題の解決策として「多焦点眼内レンズ」が開発されました。

広い範囲の距離にピントが合うので、メガネが必要な場面が劇的に減り、より豊かで快適な生活を得られます。


 多焦点眼内レンズはこんな方にお薦め

遠距離と近距離、最近では中間距離にも焦点を合わせられるように設定されているため、このレンズを装用した約90%の方は、老眼鏡なしで生活されています。

■老眼鏡とさよならしたい。

■趣味やスポーツを快適に楽しみたい。

■仕事中メガネの架け替えをなくしたい。

■料理・家事をメガネなしで行いたい。

 


  多焦点眼内レンズ 

※高機能のレンズ(シンフォニー)を使いやすい低価格設定にしました!2024.7.29~期間限定

今までの豊富な臨床経験から、単焦点レンズ(保険適用)とともにそれぞれの患者様に適した眼内レンズを厳選(安全性・効果が確立されており厚労省の承認を受けたもの)して対応しています。

「多焦点眼内レンズ」の場合はそれぞれ価格が違うため、ご希望のレンズによって追加費用も異なります。

※ 「多焦点眼内レンズ」は2020.4月より眼内レンズ費用以外は保険診療となりました。これにより保険適用の白内障手術に、レンズ代を追加することで多焦点眼内レンズの手術を受けられ、広い明視域で遠・中・近での自然な見え方が実現します。

※ 手術後、多焦点眼内レンズに脳が慣れる期間は、年齢や個人差があります。少しずつ慣れていきますので、約数ヶ月みていただけたらよろしいかと思います。

※ 視力の程度や結果は人それぞれで異なります。どの眼内レンズもすべての事で完璧というわけではありませんので、各症例について年齢・眼の状態・生活スタイルを合わせて考え、お勧めしております。

 

・「パンオプティクス」

(3焦点眼内レンズ・角膜乱視矯正も可能)

遠く、近く、中間距離(60cm)にも焦点が合う眼内レンズ。

パソコンの画面や新聞、料理の手元、運転中の計器を見やすくします。メガネがほぼ不要になります。

乱視用もあるため白内障手術と同時に角膜乱視も矯正治療できます。

・「シンフォニー」

(EDOF 焦点深度拡張レンズ・角膜乱視矯正可能)

単焦点レンズ同様のハッキリした視界を得られ、プラスで中間距離(眼科的に約50cm、パソコン・新聞等を読む距離)を重視した見やすいレンズです。こちらも乱視用があります。

コントラスト(くっきり度合い)が良いとの評価です。読書等はメガネを使用したほうが見えやすくなります。

 

・「テクニス・シナジー」

(中間重視の「シンフォニー」に、スマホ等が見やすい手元重視機能をプラスしたもの)

最近発売された、「ハイブリッド型」というもので国内初承認されたレンズ設計です。

近方から遠方までピントが合いやすく、夜間の滲み、眩しさがやや少ないので昼夜とも見え方の質が良くなりました。手元を見るときはメガネが必要になる場合があります。

 

※ 院長お勧めの最新型レンズのみを取り扱っております。今後も多焦点眼内レンズの需要とともに、取り扱いレンズを積極的に検討する予定です。

※ 多焦点眼内レンズの注意点としてはろー・グレア(夜間の光に対する滲み、眩しさなど見え方の不具合)を感じる場合がありますが、「テクニス・シナジー」も「シンフォニー」と同様にそれが抑制されたタイプという情報です。

 

・「ビビティ」

遠方視力は良好で、スマホ、タブレットをの見え方も不自由を感じにくく、ハロー・グレア(夜間の光に対する見え方の不具合)の発生が少ないレンズです。

コンタクトレンズを使用している方、夜間の運転が多い方、近いところで作業時の眼鏡使用に抵抗がない方」に向いています。

「眼鏡をかけたくない方、乱視がある方、強度近視の方」には向いていない可能性があります。

 

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 見え方の違い

単焦点眼内レンズ ↓↓↓
単焦点レンズ

多焦点眼内レンズ ↓↓↓
多焦点レンズ


 手術までの流れ

1. 診察
他院で白内障の診断を受けられた方はその医療機関からの紹介状をいただけるとスムーズです。

2. 術前検査
手術適応の確認、各種検査、手術日の決定とその後のスケジュール、手術についての注意点などを説明しますので、2~3時間かかります。

3. 手術4日前
感染予防のため、術眼に抗菌薬の点眼を開始します。

4. 手術当日
食事・服薬は普段通りで大丈夫です。

予約時刻にご来院下さい。手術は電動チェアに寝た状態で行い、通常10~20分程度で終わります。
手術終了後は眼帯をし、歩いて休憩室に移動後、しばらくお休みいただいて問題がなければ帰宅できます。

※電車、バス、家族の運転する乗用車で帰宅をお勧めします。近隣の方は、歩いて帰ることも可能です。
※翌日の診察まで、眼帯は取らないで下さい。

5. 手術後
手術後は、洗顔・洗髪を控えていただく期間があります。お酒も控えて下さい。
詳細は、術前検査の時に説明しますので、ご安心ください。

6. 手術翌日
来院いただき、視力・眼圧検査などの後、診察と術後の点眼などについてご説明します。

【その後の来院】
通常は術後1週間、指定された日時に来院していただき、3ヶ月位を目安に経過観察しています。
異常などを感じて診察を希望される方は、お気軽にご相談ください。


 手術費用について

金額は保険割合や上限額によって異なります。詳しくは当院へお問い合わせください。

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術費用 保険適用(+多焦点レンズ代)
一般的な単焦点眼内レンズを用いた白内障手術費用 保険適用

※お支払いは現金のほか、各種カードでも承っております。ペイペイは全メーカーが使えます。