網膜裂孔の検査

網膜剥離とは、網膜がはがれることで、視野の一部が欠けてしまう病気です。
網膜剥離が起こると、網膜細胞に栄養が届かずダメージを受け、元に戻りにくいので早期に手術を行い、網膜を元の位置に戻さなければなりません。
ここでは、網膜剥離の前段階である網膜裂孔についてご説明します。


 検査方法

網膜裂孔は、「眼底検査」を行えば大体診断がつきます。
散瞳薬を点眼して瞳孔を広げてから、特殊な機器を用いて瞳孔をのぞくと、網膜の状態を詳しく観察することができます。
網膜剥離があるのに網膜裂孔がない場合は、ぶどう膜炎などを伴う場合があるので、「蛍光眼底造影」を行って詳しく調べることもあります。


 治療方法

当院では、網膜剥離の前段階である網膜裂孔に対して、レーザー治療を行っています。
レーザー治療とは、裂孔の周囲にレーザーを照射し、網膜を焼き付けて孔が広がったり、網膜がはがれないようにする方法です。
レーザーでやけど痕のようなもの(瘢痕)をつくることで、網膜をくっつけます。
治療は5~10分間程度で、痛みもほとんどありません。
瘢痕ができるまでに2~3週間かかるので、その間は激しい運動を避けます。


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