近視抑制オルソケラトロジー・低濃度アトロピン治療

「オルソケラトロジー治療」

オルソケラトロジー(近視矯正)は、就寝時に装用し、起床時にはずして、日中を裸眼で過ごせることを可能にする特殊デザイン加工の高酸素透過性ハードコンタクトです。医療費控除対象です➡国税庁HPよりhttps://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1122_qa.htm#q3

※オルソケラトロジーをご希望の方は、担当視能訓練士の業務時間調整のため、お手数をおかけしますが事前にお電話をお願いします。

※2019年より、初期投資が少なく、レンズの交換が何度でも可能な定額制に変更しました。(一括払いコースは廃止となりました)

オルソ定額制についての紹介の画像はこちら

定額制サービスについての説明の動画はこちら

 

オルソケラトロジーについての子供に分かりやすい学童向け動画はこちら(メニコン提供)

 


 こんな方にお薦めします

メガネやコンタクトレンズの煩わしさから開放されたい

日常生活でのメガネ、コンタクトレンズ装用は、時として不便を感じるものです。メガネをかけることの煩わしさや、「眼にゴロゴロと異物感を感じる」「夕方になるとどうも眼が乾く」といったコンタクトレンズの不快感から開放されたい方にお薦めです。

スポーツを快適に楽しみたい

スポーツ中にメガネは無理だし、ホコリで眼が痛くなる、眼が乾くなど、従来のコンタクトレンズにも不便はあります。「オルソ-K」はスポーツをストレスフリーで楽しみたい方、とくに動きの激しいスポーツや、水泳、サーフィンなどの水中スポーツを楽しむ方にお薦めです。

レーシックなどの屈折矯正手術に抵抗がある

手術によって視力を改善する、レーシックなどの屈折矯正手術に対しては踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
一度手術を行うと眼を元の状態に戻すことはできません。「オルソ-K」は手術ではありませんので、装用をストップすれば、一定期間の後、角膜は元の状態に戻ります。


 オルソケラトロジーとは

ギリシャ語で「オルソ」(Ortho)は矯正、「ケラト」(Kerato)は角膜、「ロジー」(logy)は学問を意味します。
オルソケラトロジーはアメリカにおいて2002年にFDA(米国食品医薬局)に承認された近視矯正法で、現在では世界各国で実施されています。
オルソケラトロジーで用いるレンズは、内側に特殊なデザインが施された、高酸素透過性のハードコンタクトレンズです。
就寝中に装用して角膜の形状を変化させ、近視を矯正します。
起床後にレンズをはずしても角膜の形状は維持されるので、日中裸眼のままでクリアな視界が得られます。
「寝る時につけて、起きたらはずす」
オルソケラトロジー用レンズ=「オルソ-K」は、日中裸眼のままで快適に過ごすための近視矯正法です。

メニコンサイトより「オルソケラトロジーとは?」

https://www.menicon.co.jp/ortho/#1


 オルソ-Kとは

「オルソ-K」は、日本で初めて認可を取得したオルソケラトロジー用レンズです。
従来のコンタクトレンズとは異なり、就寝時に装用して角膜の形状を変化させる新しいタイプのハードコンタクトレンズですので、取り扱いには専門の技術と知識が求められます。
日本眼科学会が指定する「オルソケラトロジー講習会」を受講した眼科専門医のみが治療を行うことができます。当然、当院の院長も専門の講習を受講し経験豊富ですから安心してご相談ください。


 オルソ-Kでなぜ矯正できるの?

■装用前:近視の状態

オルソケラトロジー1

人間の眼は入ってきた光を角膜と水晶体で屈折させて、網膜上で焦点を合わせる事で像として捉えます。近視はこの焦点が網膜よりも手前で結ばれるために、像がぼやけている状態です。

■就寝装用中

オルソケラトロジー2

「オルソ-K」はレンズの内側(角膜に触れる部分)に、4種類のカーブが施されています。このカーブが「型」となり、角膜の前面をおさえてややフラットにします。入ってくる光の屈折が変わるため、焦点が網膜上に合うように補正されます。

■装用後

オルソケラトロジー3

「オルソ-K」をはずした後も、就寝中に矯正された角膜の経常は一定の間維持されます。この効果によって、日中裸眼のままでクリアな視力が得られるのです。


 オルソ-Kの近視矯正効果

日本国内で1年間にわたる臨床試験を実施し、「オルソ-K」はその効果と安全性が認められ、日本で初めてオルソケラトロジー用レンズとしての認可を取得しました。

【試験概要】
日本国内の2医療施設で52週間にわたって 実施。年齢20~37歳、近視および近視性乱視(近視度数-1.00~-4.00、乱視度数-1.00以下)の48人96眼を対象。
装用前に、平均0.3未満だった裸眼視力が装用開始翌日から改善し、1週間後には約1.0まで達し、その後はほぼ安定しました。

※上のデータは株式会社アルファコーポレーションの臨床試験に参加した48人96眼の平均値であり、効果の現れ方には個人差があります。全ての人に対する効果を保証するものではありません。


 装用までの流れ

・初回 検査前の説明~適応検査~治療の可否を判定 費用(税込)3,300円です。

・2回目 テストレンズの装用~取扱指導~テストレンズの貸し出し(約2時間)

※ 初期費用(税込)22,000円(レンズの処方決定/3ヶ月までの定期検査代含む。3回目の治療を開始時は、レンズ作成の(株)アルファ社に申し込みするので会費支払い用のクレジットカードをお持ち下さい。)

・3回目 テストレンズの貸し出し後の検査~契約・申し込み

・4回目 治療レンズのお渡し~装用開始

・5回目以降 定期検査(5回目については、装用開始から約2週間後ですが、その後は患者様の治療の進み具合、視力の安定性を診察しながら院長の判断のもとで受診期間がのびます。)

 


2021.6月より「低濃度アトロピン治療」も始めました。単独でも治療可能で「オルソケラトロジー治療」と並行しますと、より効果が期待されます(オルソケラトロジーと違い、こちらは医療費控除対象外です)。

 

《 小児の近視抑制治療(低濃度アトロピン点眼治療)について 》

 

当院では小児期における近視の進行抑制を目的とした点眼治療を行っております。

 

【治療について】

日本では2人に1人が近視と言われています。先進国において近視は視力障害の主要な原因であり、近視は主に小児期に進行します。また、高度な近視の場合は、視力喪失、黄斑変性症、網膜剥離、緑内障などの眼疾患に発展する可能性があります。

 

近視は眼球が楕円形に伸び(眼軸長が伸びる)ピントの位置がずれることで生じる軸性近視のケースが多く、一度眼軸が伸びてしまうと、戻ることがありません。そのため、眼軸の伸びを抑えることが近視の進行を抑制するうえで重要です。

 

アトロピン配合点眼薬には眼軸の伸展を抑制する効果があり、近視の進行を遅らせる効果があることが

確認されています。アトロピン1%点眼を使用した近視治療は 1960年から行われていますが、散瞳(瞳孔が拡がる状態)によるまぶしさ、目の調節機能(ピントを合わせる機能)の低下などの副作用がありました。 近年アジア諸国において、低濃度(0.01%)アトロピン点眼は近視の進行抑制効果があり、副作用もほぼないことが確認され、臨床使用されるようになりました。このことから当院では、輸入した低濃度アトロピン点眼液を使用し、小児期の近視進行抑制治療を行っています。また、オルソケラトロジーも近視進行抑制効果があることが証明されており、当院でオルソKによる近視矯正をされている方は、さらにアトロピン点眼を併用することで、相乗効果が期待できます。

 

本治療は視力を向上させるものではなく、近視の進行を抑制するものであり、また近視が全く進行しないわけではありません。

 

【治療の対象】

・6歳から12歳までの学童

・中等度(-6.0D)以下の近視の方

・3か月毎の定期通院が可能な方

【治療に使う点眼薬】

・低濃度アトロピン点眼薬 ※0.01%アトロピン点眼薬5㎖

(製品名:マイオピン )

・点眼方法 両眼1日1回寝る前点眼 (1カ月に1本使い切り)

 

【治療の流れ】

 

1.治療の対象であるかを検査・診断で確認します。(保険診療)

2.初回検査(自由診療)

・検査、診断、治療内容の説明を行い、点眼薬の使用を開始します。

・点眼後の副作用について

点眼薬使用開始後に眩しさ、手元の見えにくさ、アレルギー症状(目のかゆみ、充血、

皮膚の炎症)、動悸、その他の気になる症状がありましたら当院までご連絡ください。

 

3. 1か月後検査

・検査、診断、点眼薬使用後の状況を確認し、異常がなければ点眼薬を追加処方します。

・点眼薬による異常が認められた場合は治療を中止する場合があります。

 

4. 定期検査

・検査、診断、点眼薬を処方します。

・3カ月毎に定期検査を行います。(定期的に視力や眼軸長等を検査し治療を評価します。)

・治療の効果は、少なくとも1年以上継続しなければ、実感できるものではありません。(2年以上継続していただくことをお勧めいたします。)

 

【治療の費用】

治療費用(検査・診断・薬剤費用)
検査・診断費用 1,100円(税込)※費用据置中です
薬剤費用(1本あたり) 3,850円(税込)※変更しました

 

※この治療は自由診療(保険診療や子ども医療費助成制度は適応されません。)となります。