子どもの近視進行抑制治療に国内初認証の点眼液を追加しました。

日本の子どもの近視が右肩上がりで増え続けております。2023年学校調べによると、小学生で約4割、高校生では約7割の子どもが近視です。

コロナ禍の中で進んだデバイス教育、WEBを利用した遠隔会議やSNS、SDGsとともに進んだアプリツールをいつでもどこでも利用するのが当たり前のスマホ生活により、大変便利な社会になっている一方で、目は一日中酷使され、有害光線を浴び危険にさらされている状況です。

当院では、成長期のお子様の「見える」機能を守るため、院長が15年以上の経験値を持つ「オルソケラトロジー治療」に加え、低学年向けに治療の研究と効果が注目されはじめてきた「低濃度アトロピン液点眼治療」を行っております。

そして2025.10月より、参天製薬「リジュセアミニ」による点眼治療を追加しました。

国内初認証点眼液で、近視進行を抑制する効果のある低濃度アトロピンを効果の高い0.025%にし、防腐剤フリーで1回使い切りタイプになります。長い期間治療が必要な患者様の目にも負担のない安心な製剤です。

低学年であればあるほど近視の進行は速く、近視になる=眼軸(目の奥行)が伸びるために網膜に写る焦点が合わなくなります。

見えにくさが進むと発達や学習の習得は勿論、習い事やスポーツなどあらゆる面のパフォーマンスが落ちることは避けられず、しかもいったん伸びた眼軸長が元に戻ることはありません。

近視になることで将来的に網膜剥離、緑内障など視力に関わる困った疾患になるリスクが高くなりますし、近視は環境の影響が大きいとされています。

対策として ①外で2時間くらい過ごす

  ※(木陰でも曇り空でも太陽の光を浴びる事ができ、強い紫外線の際は対策、水分補給をお忘れなく。室内など窓ガラスをはさむと、効果的なバイオレットライトは得られません。)

      ②スマホ・デバイスを見るときは30cm離して見る

      ③スマホ・デバイスを30分見たら20秒以上休む

長い人生において長期にわたり良好な視力を持つことは、人生そのもののQOLを向上させることに繋がります。

多くの研究者・医療機関の努力により、身長が伸びる(眼軸長も伸びやすい)子ども時代の視力を守るため、大人が「今してあげられる対策」が増えました=点眼治療は早ければ早いほど効果があり、4歳ころから始められます。

毎年春に行う(当院院長も厚別区の学校検診に出向いております)お子様の眼科検診で再検査を求められた、最近物を見る様子が気になる、などご不安なことがございましたら、一度受診されることをお勧めします。

近視抑制オルソケラトロジー・低濃度アトロピン治療 – 医療法人社団サンピアザたけだ眼科

リジュセアミニ点眼液0.025%治療案内パンフレット2025.10.