近視の進行を抑える「オルソケラトロジー」に加え「低濃度アトロピン点眼」治療も行っております。

当院で行っております近視抑制治療「オルソケラトロジー」では、日中裸眼で過ごせるメリットが大きく幅広い年齢層で高い評価を得ております。

オルソケラトロジー治療は、医療費控除対象になります。国税庁ホームページより➡https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1122_qa.htm#q3

近視の進行に関しては世界中で研究がなされており、小児期に進行します。

中でも日本では2人に1人が近視と言われております。

 

視力低下の要因は様々で特定でき得ませんが、心配な要因としては、幼児期からスマホを見続ける時間が増え、そして近年のコロナ禍において感染対策の一環であるタブレット端末を使う機会が増え、子どもの目に負担が増えている環境であることです。

さらに、"一日2時間程度太陽光を浴びる事が近視抑制に効果的である"と研究結果が出ており積極的に実施している国も出ておりますが、日本では現実としてまだ日々実行できる環境になりにくいと想像します。

※この度、北海道の「子ども 視力低下最悪」特に園児の急増、北海道教育委員会調査で1.0以下は3割超との記事がありました。

2022/3/31 北海道新聞記事  https://www.hokkaido-np.co.jp/article/663396

(この詳細な検査方法やデータは存じませんし、上記のように近視要因は特定不可と考えられつつも、心配な状況です)

 

近視は、大切なお子様の将来において様々な眼疾患へ発展する可能性が高くなります。

近視を少しでも抑制することで青年期以降の社会活動におけるQOLが維持できるだけでなく,重篤な眼疾患による失明のリスクを軽減できるものと考えられ,学童期における近視進行の予防法の確立は,社会的にも重要な課題です.

一度伸びてしまった眼軸長は元に戻りませんが、当院ではお悩みの患者様へ日中裸眼で過ごせて角膜を傷つけず、いつでも元に戻せる「オルソケラトロジー治療」(若年層から老視になるまでの年齢層に対応する治療法で、適合検査後に治療スケジュールを組みます。)を行っております。

 

そして2021年より、「低濃度アトロピン点眼液」を用いた治療が学童期において近視進行予防効果と眼軸長進展抑制効果が統計的・臨床的に有意義な効果が確認されており、当院でも治療を開始しております(※オルソケラトロジーと違い、こちらは医療費控除対象外です)。

※「オルソケラトロジー」治療と並行して行うことで効果が上がりますが、まだ自由診療である為、どちらかの治療から開始することも可能です。

詳細はお問い合わせください。


「近視矯正治療のオルソケラトロジーについて」

「定額制」へ切り替えしております。
今までの一括払いと違い、初期投資のご負担が少ない事と、汚れ・破損等のレンズ交換が〝いつでも何度でも可能”になります。
今までの一括払いコースは廃止となっておりますが、定額制も同様に患者様ファースト価格でお安く設定させて頂きましたので、詳細は直接担当者までご質問ください。”寝るときつけて、朝外す”ので、日中裸眼で過ごせる快適さを得られます(医療費控除対象です)。

メニコンサイトより「オルソケラトロジーとは?」

https://www.menicon.co.jp/ortho/#1

「定額制とは?」



小児の近視抑制治療(低濃度アトロピン点眼治療)について

 

当院では小児期における近視の進行抑制を目的とした点眼治療を行っております。

 

【点眼治療について】

日本では2人に1人が近視と言われています。先進国において近視は視力障害の主要な原因であり、近視は主に小児期に進行します。また、高度な近視の場合は、視力喪失、黄斑変性症、網膜剥離、緑内障などの眼疾患に発展する可能性があります。

 

近視は眼球が楕円形に伸び(眼軸長が伸びる)ピントの位置がずれることで生じる軸性近視のケースが多く、一度眼軸が伸びてしまうと、戻ることがありません。そのため、眼軸の伸びを抑えることが近視の進行を抑制するうえで重要です。

 

アトロピン配合点眼薬には眼軸の伸展を抑制する効果があり、近視の進行を遅らせる効果があることが

確認されています。アトロピン1%点眼を使用した近視治療は 1960年から行われていますが、散瞳(瞳孔が拡がる状態)によるまぶしさ、目の調節機能(ピントを合わせる機能)の低下などの副作用がありました。 近年アジア諸国において、低濃度(0.01%)アトロピン点眼は近視の進行抑制効果があり、副作用もほぼないことが確認され、臨床使用されるようになりました。このことから当院では、輸入した低濃度アトロピン点眼液を使用し、小児期の近視進行抑制治療を行っています。また、オルソケラトロジーも近視進行抑制効果があることが証明されており、当院でオルソKによる近視矯正をされている方は、さらにアトロピン点眼を併用することで、相乗効果が期待できます。

 

本治療は視力を向上させるものではなく、近視の進行を抑制するものであり、また近視が全く進行しないわけではありません。

 

【点眼治療の対象】

・6歳から12歳までの学童

・中等度(-6.0D)以下の近視の方

・3か月毎の定期通院が可能な方

【治療に使う点眼薬】

・低濃度アトロピン点眼薬 ※0.01%アトロピン点眼薬5㎖

(製品名:マイオピン )

・点眼方法 両眼1日1回寝る前点眼 (1カ月に1本使い切り)

 

【治療の流れ】

1.治療の対象であるかを検査・診断で確認します。(保険診療)

 

2.初回検査(自由診療)

・検査、診断、治療内容の説明を行い、点眼薬の使用を開始します。

・点眼後の副作用について

点眼薬使用開始後に眩しさ、手元の見えにくさ、アレルギー症状(目のかゆみ、充血、

皮膚の炎症)、動悸、その他の気になる症状がありましたら当院までご連絡ください。

 

3. 1か月後検査

・検査、診断、点眼薬使用後の状況を確認し、異常がなければ点眼薬を追加処方します。

・点眼薬による異常が認められた場合は治療を中止する場合があります。

 

4. 定期検査

・検査、診断、点眼薬を処方します。

・3カ月毎に定期検査を行います。(定期的に視力や眼軸長等を検査し治療を評価します。)

・治療の効果は、少なくとも1年以上継続しなければ、実感できるものではありません。(2年以上継続していただくことをお勧めいたします。)

 

【点眼治療の費用】※2022.8/1~点眼薬価格が変更になりました。今後当院価格も在庫状況により随時変更予定です。

治療費用(検査・診断・薬剤費用)
検査・診断費用 1,100円(税込)※費用は据置中です
薬剤費用(1本あたり) 3,850円(税込)※10月~価格変更

 

※この治療は自由診療です。(保険診療や子ども医療費助成制度は適応されません。)

 


参考サイト

日本近視学会

「近視とは?」

https://www.myopiasociety.jp/general/about/

「親子で学ぶ近視サイト」

https://kinshi-yobou.com/

「子どもの眼、啓発コンテンツ」

【日本眼科医会】子どもの目・啓発コンテンツについて|お知らせ | 親子で学ぶ近視予防サイト | 日本近視学会監修の予防サイト (kinshi-yobou.com)

「NHKきょうの健康」2022.3月記事より」

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1250.html